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お仏壇って必要ですか?
お仏壇は、「ご本尊をお祀りする小さなお寺」また「ご先祖様のお家」という特別な空間として大切にされていました。
昔に比べて宗教観は変化していますが、今でも「ご先祖様」「亡くなった大切な親族」の供養の場所となっています。供養と聞くと宗教的、形式的な行事のイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、その根底にあるのは「大切な親族・ご先祖様」を亡くなった今も変わらず想う気持ちだと考えています。
お仏壇を安置し、お参りする中で、日々の出来事や悩みを話してみてください。きっと大切な時間や空間(場所)になるはずです。
形式だけにとらわれない「大切な親族・ご先祖様」への想いをつなぐ場です。お仏壇は必ずしも大きくて立派なものである必要はありません。
無理のない範囲で自分たちができる「大切な人との対話の空間(場所)」を作ってみてはいかがでしょうか。
お仏壇を置く場所や向きに決まりはあるのですか?
お仏壇を置く場所や向きについては、「北向きはいけない」とか「お仏壇の上に足を踏み入れる場所はいけない」など諸説ありますが、実際は必ずこうでなければいけないという決まりはありません。
ただ、毎日お参りすることを考えると、家の中心や毎日お参りしやすい場所、インテリアを考えるのであれば、和室があれば和室にしたほうがいいでしょう。
また、お仏壇は木材で出来ているものが多いため、長期使用を考えると湿気が多い場所への設置、変色を防ぐため直射日光が当たる場所への設置は避けてください。
【推奨設置場所】
1.仏間
2.床の間
3.居間
4.洋室
【避けて欲しい場所】
1.湿気が多い場所
2.直射日光が当たる場所
位牌はいつまでに必要ですか?
一般的に白木で作ったお位牌(仮位牌)は、四十九日までに塗位牌・唐木位牌(本位牌)にする必要があります。
お寺によっては、百日忌や一周忌に白木のお位牌から塗位牌・唐木位牌にする場合もあります。
ただ、百日忌や一周忌までに塗位牌・唐木位牌が必要な場合でも、作り忘れを防ぐためお仏壇と一緒にご準備される場合もあります。
また、浄土真宗はお位牌を使用せず、過去帳を必要とします。
まずは菩提寺の僧侶へお尋ねになってください。
お仏壇や位牌を購入後にすることはありますか?
お仏壇や位牌を購入した後は、菩提寺の僧侶に依頼して、仏壇に祀る本尊や位牌に対して魂入れ(開眼供養)を施していただきます。
もし菩提寺がない場合には、葬儀を執り行った葬儀社へご相談してください。
魂入れは、本尊や位牌が礼拝の対象に変わることを目的とした本尊を迎えるための大事な儀式で、仏壇や本尊に命を吹き込んで、本来の働きができるようにする仏事です。
なお、浄土真宗では、入仏慶讃法要や入仏法要、御移徙(ごいし、おわたまし)と呼ばれ、本尊を迎えて、仏法にふれる新たな生活が始まるおめでたい法要ととらえられています。
魂入れは、四十九日の法要とあわせて行われることが多いです。
魂入れを行う場所(自宅・寺院)、日程や時間などは、菩提寺の僧侶へご相談してください。
宗派によってお仏壇は違いますか?
一般的には唐木仏壇、浄土真宗は原則、金仏壇とされていました。
しかし、今は住環境の変化に伴い、仏間が無い家や和室が無い家が増え、お仏壇もインテリアに合うモダンなお仏壇や、家具の上に置ける小さなお仏壇が増えました。
そのため、お仏壇の種類について決まりは無くなり、浄土真宗でも必ずしも金仏壇である必要は無くなりました。
ただ、一部の地域やお寺によっては今もお仏壇に決まりを設けているため、予め菩提寺へ確認をとっておくことをお薦めしています。