初盆とは、お亡くなりになられて四十九日法要(忌明け)後に初めて迎えるお盆のことを指します。
四十九日前にお盆が来る場合は、翌年に初盆を行うことになります。
7月にお盆を行う地域もあるので、初盆の実施時期が分からない場合は菩提寺にお尋ねになってください。
初盆は亡くなった故人の霊が初めて帰ってくるお盆なので、一般的には僧侶や親族、故人と親交の深かった人などを招いて、ほかのお盆よりも丁重に供養をします。

【初盆で会食を行う場合】
初盆で会食を行う場合は、会場を予約する必要がありますので、参加者を把握するためにも案内状を遅くとも1か月前までには出すようにしましょう。
案内状を受け取る側は、案内状が届いて日程などを調整しますので、返信をいただくまでに時間がかかります。初盆の準備は会食以外にもありますので、余裕をもって進めるために初盆の日程が決まり次第、案内状を出すようにすることで滞りなく準備が進められるでしょう。

【盆棚】
白布もしくは金襴の布をかけ、真菰を敷いた祭壇を準備し、最上段にお位牌、遺影、下の段に季節の果物やお菓子、お花や霊供膳、精霊馬・精霊牛などを供えます。
盆棚を設けるのが難しい場合は、仏壇に盆飾りをするか、 仏壇の前や横に小さな机を置き、白布を掛けて盆飾りをしてもいいでしょう。
必要な供養具は当店で販売していますので、お気軽にお声がけください。

【精霊流し】
精霊流しとは、長崎県内各地と近隣地域でお盆に行われる伝統行事(県内でも海から遠い地域等にはこの風習はない)です。
初盆を迎えた故人様のご家族が、毎年8月15日の夕方になると、盆提灯や造花などで飾られた「精霊船(しょうろうぶね)」と呼ばれる船に故人様の霊を乗せて、「流し場」と呼ばれる終着点まで運びます。
「精霊船」は当店でも注文することができますので、ご準備の際はご来店もしくはご連絡ください。

【盆提灯】
盆提灯は、初盆に購入し、毎年お盆にお仏壇や祭壇の脇を飾り、先祖や故人様の霊が迷わず帰ってくる目印になります。
また、盆提灯は故人様や先祖へ感謝の気持ち込めたお盆の供養具です。
初盆を迎えたお家へ、親戚や故人様と親しかった方が盆提灯を贈るという風習は古くからあり、盆提灯はお盆のお供えとして最高のものとされています。
盆提灯の価格は、同じ大きさでも材質やつくりの違いによって異なりますので、ご予算に合わせてお選びください。

【盆提灯の材質】

輪や足の素材

プラスチック 天然木
低価格 高価

火袋

ビニロン製(和紙)
低価格 高価

【盆提灯の種類】

門提灯
玄関に吊り下げる盆提灯の事です。丸型と長型があり特に初盆に用いられます。

お迎提灯
故人様や先祖をお迎えする提灯。地域によってはお墓から火を灯し自宅までお迎えするために使用されます。

行 灯
直置きで飾る伝統型の提灯。たくさんの種類があります。

住吉提灯
お仏壇の両側に吊り下げて飾る円柱型の提灯です。福岡・博多の住吉町で使われはじめたと言われています。

吊り提灯
お仏壇の両側に吊り下げて飾ります。丸型の御殿丸、壺型の御所提灯の2種類があります。

 

 

提灯は店内に一部見本を展示していますので、材質やサイズを確認した上でカタログを見ながらお決めください。
初盆やお盆には「盆棚」「精霊船」「提灯」など風習や祀り方がありますので、ご不明なことがございましたらお気軽にお問合せください。